ケント ト ホント

中学2年生。イベンター、自己表現家として活動中。こどもばんぱくというというイベントを企画中!こどもばんぱくHP http://kodomobanpaku.main.jp/ 

いじめ

_僕が小学4年生の時の話です。

このころ僕はある小学校に転校したばかりであまり場になじめずにいました。

そんな時一人のクラスメートから「俺に1000円よこせ」と言われました。

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このクラスメートとは公園で何度か遊んだくらいでした。

仲良くなりたい気持ちが強くて払おうと思ってしましました。

僕は公園でそのクラスメートに1000円を渡そうとしました。

しかしそのクラスメートは「300円でいいよ。その代わりにコーラを買ってきて」と言われました。

 

僕は言われた通りにコーラを買ってきて、クラスメートに渡しました。

するとクラスメートは、笑いながらコーラを地面にこぼし始めました。

その光景に僕は驚いて悲しくなって逃げ込むように家に帰りました。

家に着くとすぐにお母さんにこのことを話しました。

お母さんはこのことを校長先生に話しました。

これで一見落着と僕は思いました。

 

次の日、学校へ行くと3人ぐらいの生徒から悪口を言われました。

ここからいじめが始まりました。

 

悪口を言った生徒に注意してくれる人は何人かいました。

しかし、これが次の日また次の日と続き、注意してくれる人は

いなくなり代わりに悪口を言う人が増えてきました。

 

それこそ最初の一日は傷つきましたが、

これが毎日のように続くのでだんだんと慣れてきました。

ところが悪口を言う人たちは口だけでは物足りないらしく、

僕が階段を下りているときに後ろから押してきたりするようになりました。

そんなに強い力ではありませんが

僕にとっては強い力だったので毎日人がいない方向を降りていました。

 

僕はそれでもまだ平気でした。

学校で悪口を言わない人たちが、

公園で一緒に遊んでくれていたからです。

僕はとっても嬉しかったです。

でもそのうち、そんな人たちもいなくなり学校では僕は1人になりました。

 

僕が給食当番の時いつもみんな僕が配った給食を机に置きたがりません。

歩き方の菌が移る、きもいからだそうです。

「でも僕だって一生懸命運んでる」と言いたいのですが怖くて言えませんでした。

弱虫だからです。

そういえば、いじめというのはあだ名が定番ですが

僕の場合一部の人からガイジと呼ばれてました。

 

5年生になって、ますますエスカレートしていきました。

先生たちにも解決できませんでした。

牛乳をかけられたり、リコーダーで目玉をたたかれたり

もうこれが当たり前すぎて何とも思わなくなっていました。

感情がなくなって、

ただ一つ思ってたのが「生まれてきてごめんね」それだけです。

 

学校に行けたり行けなくなったりする日が続いていた時

そ一人の生徒に足がきもいと言われただけでした。

僕の右足は人とは違う方向に曲がっています。

家でテレビを見ていた時ふとひらめいたんです。

そうだ右足を切り落とそう。そしたらみんな僕を普通の人として見てくれる。

僕が包丁に手を伸ばした時ちょうどそこにお母さんがいました。

お母さんはそんなんで切れないよ。とのこぎりを持ってきました。

僕はのこぎりを受け取って、切ろうとしたけど切れずにいると

そんな事できないやろ?切りたくないってちゃんとわかっとるやろ?

とのこぎりを取り上げようとしたけど、話せずにいて奪い合いになりました。

 

結局、お母さんがけがをして、我に返ってお母さんが大切にしてたタオルを

持ってきて拭いてたら、それ大事なタオルやん!というお母さんの顔が

ものすごく面白くて笑ってしまいました。

 

それで、少しもとに戻ったけれど、

僕の頭にはあーといううめき声がずっと聞こえていました。

それから数日後、僕は学校をやめることにしました。

本を書きたいという気持ちもありました。

とっても気が楽でした。

あーという声も消えました。

 

友達と公園で遊んでいたら、公園にクラスメートが3人やってきました。

僕にちょっかいを出してきて

「おまえはなにができるんだ」と聞いてきました。

僕は「本が書ける」と答えました。

 

すると一人が「お前の書く本なんてどうせくそみたいな本だろう」と言ってきました。

僕は猛烈に腹が立ち初めて言い返せました。

 

体のこと以上に、自分が書いた本を馬鹿にされるのが嫌でした。

本を否定されることは、ぼくそのものを否定された気がしました。

ここから、僕は他人に感情を持たないようにしました。

 

中学校は別のところに行きました。

先生や友達がぼくを理解してくれました。

僕の考えることを聞いてくれて、自分の気持ちも伝えてくれました

僕は今、少しづつだけど、世界をカラフルに見れるようになってきました。

 

いじめはつらいです。

でも、一人で抱え込む必要はありませんでした。

学校以外でいじめのことを相談できるたくさんの人に出会いました。

僕の視野や価値観も広がりました。

自分を大切にしなさい。という言葉を聞きます。

でも、誰かから大切だと言ってもらえる場所が大事といってもらえることも

とても大事だと思います。